買取店の電話は月曜・火曜と開店直後の10時台に集中します。買取業界専門コールセンターJAWS CALLが着信13,845件を分析し、取りこぼしの原因、1本あたりの損失額、折り返しのコツ、5つの対策をまとめました。損失計算シートも無料配布中。
「電話はちゃんと出ているつもり」。買取店の経営者や店長の方から、よくそう伺います。ところが着信履歴を見直すと、出られなかった電話が想像以上に見つかることは珍しくありません。
買取・リユース業界専門のコールセンター「JAWS CALL」では、店頭買取・出張買取・催事買取の事業者さまの電話を日々受けています。この記事では、2026年5月1日から10月19日までに受けた着信13,845件(ワン切り・テストを除く)を分析し、次の4点をまとめました。
- 買取店の電話が集中する曜日と時間帯
- 鳴っても出られない4つの原因
- 取りこぼした電話1本がいくらの損失になるか
- 取りこぼしを減らす5つの対策と、外部に任せる場合の選び方
自店の数字で損失額を計算できる「電話取りこぼし損失計算シート」も、記事の中で無料配布しています。
買取店の電話は「同じ時間」に集中する
月曜・火曜の2日間に着信の45%が集まる
曜日別に見ると、月曜が27.0%、火曜が18.6%で、週明けの2日間だけで全体の45%を占めました。一方、金曜は9.5%、土曜は4.4%にとどまります。

週末にチラシを見たり、家の片付けをしたりしたお客様が、週明けにまとめて電話をかけてくるためと考えています。催事買取や出張買取では、週末に配布したチラシの反響が月曜の朝に一気に来る傾向がとくに強く出ます。
開店直後の10時台に23.8%が集中する
時間帯別では、10時台だけで全体の23.8%。9時台から11時台までの3時間に、1日の着信の約4割が集まっています。

電話が多い時間ほど、店舗は手が離せない
問題は、この時間帯が店舗にとって一番忙しい時間と重なることです。開店準備、最初のお客様の査定、前日の出張買取の確認など、10時台はやることが集中します。
電話は一日中まんべんなく鳴るのではなく、決まった時間にまとめて鳴ります。取りこぼしは「たまたま」ではなく、毎週同じ時間に繰り返し起きているのです。
買取店が電話を取りこぼす4つの原因
1. 接客中・査定中で手が離せない
店頭で査定をしているとき、スタッフは目の前のお客様から離れられません。電話が鳴っていると分かっていても、出られない状況です。少人数で店を回している店舗ほど起こりやすい原因です。
2. 電話が同時に重なる
チラシ配布の直後や月曜の午前など、着信が重なると1人・1回線では物理的に受けきれません。2本目以降は話し中になるか、呼び出し音が鳴り続けたまま切れてしまいます。
3. 営業時間外・定休日にかかってくる
お客様が電話をくれるのは、店が開いている時間とは限りません。閉店後の夜や定休日に鳴った電話は、翌日まで誰にも気づかれないことがあります。
4. 営業電話に時間を取られている
見落としがちなのが営業電話です。私たちが受けている窓口の中には、応答した電話の3割以上が営業電話というところもありました。営業電話に対応している間に、本当のお客様からの電話を取りこぼしてしまうこともあります。
取りこぼした電話1本の損失はいくらか
取りこぼした電話がどれくらいの損失になるのか、分かりやすい仮の数字で試算してみます。
| 項目 | 仮の数字 |
|---|---|
| 月の不在着信(取りこぼし) | 30件 |
| 本来なら予約・来店につながった割合 | 50% |
| 来店から成約する割合 | 60% |
| 平均買取額 | 50,000円 |
| 粗利率 | 30%(成約1件あたり粗利15,000円) |
30件 × 50% × 60% = 月9件の成約を逃していることになります。粗利にすると9件 × 15,000円 = 月13.5万円、年間でおよそ162万円です。
機会損失(月)= 不在着信数 × 予約・来店率 × 成約率 × 平均買取額 × 粗利率
出張買取で高額品が見込める案件や、リピーターのお客様だった場合、1本の重みはさらに大きくなります。店舗数が多ければ、その分だけ損失も積み上がります。
損失額の計算方法は、買取店の電話の取りこぼしはいくらの損失?計算方法と今日からできる対策でくわしく解説しています。
自店の数字で計算できる「電話取りこぼし損失計算シート」
この試算を、自店の数字に置き換えて計算できるExcelシートを無料で配布しています。
- 着信件数・不在着信件数・成約率・平均買取額などを入れるだけで、月間・年間の損失額が分かる
- 取りこぼしを減らした場合に、どれだけ損失が減るかをシミュレーションできる
- 電話代行を使った場合の費用対効果を比べられる
- 不在着信を曜日×時間帯で1か月記録する表付き
電話の取りこぼし 損失計算シート(Excel)
自店の数字を入れるだけで、取りこぼしによる月間・年間の損失額がわかります。不在着信を曜日×時間帯で記録する表も付いています。
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折り返しは「10分以内」が分かれ目
「出られなくても、あとで折り返せばいい」と考える方も多いと思います。そこで、出られなかった電話への1回目の折り返しが、どれくらいつながったかを調べました(折り返し1,624件、通話5秒超を「つながった」と判定)。
| 1回目の折り返しまでの時間 | つながった割合 |
|---|---|
| 10分以内 | 85% |
| 10〜30分 | 81% |
| 30〜60分 | 72% |
| 1〜3時間 | 56% |

10分以内なら85%がつながるのに対し、1〜3時間後には56%まで下がります。時間がたつほど、お客様が別の用事に移ったり、他の店に電話をかけたりしていると考えられます。
また、出られなかった電話の19.2%は、こちらが折り返す前にお客様の方からかけ直してきていました。それだけ「今すぐ話したい」お客様が多いということです。かけ直してくれる方ばかりではなく、つながらなかった時点で他店に電話しているお客様もいるはずです。
折り返しを早くするためのコツ
- 不在着信の確認を「手が空いたら」ではなく、接客の合間ごとのルールにする
- 誰が折り返すかを、時間帯ごとに決めておく
- 1回でつながらなければ、時間を空けてもう一度かける(2回までを目安に)
- 折り返した結果(つながった・不在・留守電)を記録し、同じ番号に二重でかけないようにする
電話の取りこぼしを減らす5つの対策
1. まず「何本取りこぼしているか」を数える
多くの店舗では、取りこぼしの本数そのものが見えていません。電話機やクラウドPBXの着信履歴から、不在着信や途中で切れた電話を曜日×時間帯で1か月数えてみてください。手を打つべき時間がはっきりします。損失計算シートの記録表もそのまま使えます。
2. 着信が集中する時間に、人と回線を合わせる
着信の山が分かれば、その時間だけ人を厚くする、回線を増やす、昼休憩や開店準備の担当をずらすといった対策が打てます。月曜の午前に電話番を1人置くだけでも、取りこぼしは大きく変わります。
3. 折り返しのルールを決める
出られなかった電話には10分以内を目安に折り返す、と決めておきます。誰が、いつ、何回かけるかまで決めておくと、「誰かが折り返すだろう」という漏れを防げます。
4. 営業電話を減らす
ホームページやチラシに載せる番号を、お客様用と業者用で分けるだけでも効果があります。IVR(音声ガイダンス)で「買取のご相談は1番」と振り分けるのも一つの方法です。
5. 出られない電話の「受け皿」をつくる
すべてを店内で受けきるのは現実的ではありません。出られないときだけ外部のコールセンターに転送する、営業時間外は自動受付で用件を聞いて翌朝折り返す、といった受け皿があれば、お客様を他店に逃がさずにすみます。
外部に任せる場合の選び方
| 一般的な電話代行 | 買取業界に特化したコールセンター | AIの自動受付 | |
|---|---|---|---|
| できること | 伝言を受けて店舗に連絡 | 査定・出張の予約受付、折り返し、確認電話まで | 用件の聞き取り、録音、通知 |
| 買取の知識 | 一般的なビジネス電話の対応 | 品目や買取の流れを理解して案内できる | 決まった質問への回答まで |
| 向いている店舗 | 電話の件数が少なく、伝言で足りる | 予約や来店につなげたい、着信が多い | 営業時間外の受付を補いたい |
買取の電話は「何を売りたいか」「出張か来店か」「いつがいいか」を聞き取って、その場で予約まで進めることが成約率を左右します。伝言を受けるだけの代行だと、折り返しのタイムラグで先ほどの「つながらない問題」が残ってしまいます。
買取業界専門のコールセンター「JAWS CALL」にできること
JAWS CALLは、株式会社JawsTradeが運営する買取・リユース業界専門のコールセンターです。店頭買取・出張買取・催事買取の電話を、業界の流れを理解したオペレーターが受けています。
- 受電の代行:店舗で出られなかった電話を受け、査定・出張・来店の予約まで受け付けます。
- 転送と折り返しの二段構え:オペレーターが出られなかった電話も一次受付し、すぐに折り返します。
- 出張買取の確認電話:訪問前の確認連絡で、当日のキャンセルや不在を減らします。
- リピート架電:一度ご利用いただいたお客様への再来店・再依頼のご案内を行います。
- 月次の受電レポート:着信件数、曜日・時間帯の傾向、入電理由などを毎月レポートにしてお届けします。
「自店の電話をどこまで任せられるか」「どの時間帯の電話を任せるのがよいか」といったご相談だけでも歓迎です。
よくある質問
Q. 取りこぼしが何件くらいあれば、外部に任せたほうがいいですか?
件数だけでなく、取りこぼしによる損失額と、外部に任せる費用を比べて判断するのがおすすめです。損失計算シートには電話代行を使った場合の比較表が付いているので、自店の数字で確かめられます。
Q. 着信履歴が残らない電話機でも、取りこぼしは数えられますか?
1か月だけでも、鳴ったのに出られなかった電話を曜日×時間帯で手書きで記録してみてください。正確な件数でなくても、どの時間に集中しているかは十分に見えてきます。損失計算シートの記録表をそのまま印刷して使えます。
Q. 営業時間外の電話はどうすればいいですか?
留守番電話や自動受付で用件と連絡先を残してもらい、翌朝の開店直後に折り返すのが基本です。ただし開店直後は着信が一番多い時間でもあるので、折り返しの担当を決めておくか、外部に任せることも検討してください。
Q. 折り返しは何回までかければいいですか?
1回でつながらなければ、時間を空けてもう一度かけるのが目安です。結果を記録しておくと、同じお客様に何度もかけてしまうのを防げます。
まとめ:まずは自店の取りこぼしを知ることから
- 買取店の電話は、月曜・火曜と開店直後の10時台に集中する
- 電話が一番鳴る時間は、店舗が一番手を離せない時間でもある
- 取りこぼし月30件でも、年間でおよそ162万円の粗利を逃している可能性がある
- 折り返しは10分以内なら85%がつながるが、1〜3時間後には56%まで下がる
電話の取りこぼしは目に見えにくい分、気づいたときには大きな機会損失になっています。対策の第一歩は、自店で「何本」「どの時間帯に」取りこぼしているかを知ることです。
電話の取りこぼし 損失計算シート(Excel)
自店の数字を入れるだけで、取りこぼしによる月間・年間の損失額がわかります。不在着信を曜日×時間帯で記録する表も付いています。
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自店の電話をどこまで任せられるか、どの時間帯を任せるのがよいかなど、ご相談だけでも歓迎です。
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